活動報告

2017年12月6日、陸上自衛隊の国際緊急援助隊(JDR)総合訓練に参加しました

2017年12月6日、陸上自衛隊の国際緊急援助隊(JDR)総合訓練に参加しました。

本訓練は、11月29日から12月8日の期間、派遣の準備から活動終了までを想定された訓練となっていました。

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 午前の訓練は、ロジクラスター会議とヘルスクラスター会議を想定して行われました。私は仮想国際NGO団体に扮し、自衛隊と、英語で情報共有ならびに活動調整を行いました。国際緊急支援においては、通常自衛隊は、民側のクラスター会議よりも軍側の多国間調整所の会議に参加していると考えられますので、自衛隊がNGOとの連携を模索する新しい形の訓練だったと思います。

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 圧倒的な人的・物的資源と輸送力をもつ自衛隊と、即応性・機動力・柔軟性をもつNGO団体との協議は、調整の難しさとやりがいがあると感じました。また、組織の形態や指示命令系統が違うことが明らかになった上で、訓練を通して理解して行くことが重要であると思いました。

 

午後の訓練は、主にJDRの訓練の様子を見学させていただきました。

具体的には、JDRの現場指揮所・輸送機・診療所を訪問しました。
現場指揮所では、実際に指揮官の元、得た情報がマップ上に更新されており情報がどのように集約されていくのか、それを元にどのように指示がなされているのかを伺い知ることができました。また、現場指揮所と航空隊等各部隊の情報は、共有のクロノロジーによってPC上でタイムリーに閲覧できるようになっていました。また、それぞれの部隊によって色分けされていることにより、見やすくなっており、さらには、1日2回のミーティングを行うことによって各部隊の情報共有がなされているとの事でした。また、情報部隊や人材管理など、現場指揮所ではさらにセクション毎に分かれていました。

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 輸送機の見学では、重量や人数のみならず、実際フィリピンやインドネシア等で活動された隊員の方々からお話を聞くことができました。写真左UH1は担架を6台乗せることができるそうです。写真右CH47は一部分解することでUH1も搭載することができるそうです。

診療所の見学では、レイアウト、感染症部屋、装備、仮想患者に対する診察の流れ、記録用紙を見させていただきました。設備としてはType1です。実際に歩いてやって来た患者に対し、受付でトリアージし、その後、内科または外科の診察室へ、必要な際にはレントゲンや検査もできるようになっています。最後は薬局によって帰るような流れとなっていました。感染症に関しては受付でトリアージされ、他の患者と接触しないようにされていました。カルテは現在独自の紙媒体を使用しており、SPEEDとは別でありました。国際緊急援助では言葉の壁が生じるため、現地語や絵を使って指をさせば症状が伝えられるような工夫がされていました。診察した患者数は、午前・午後と本部へ報告がなされていました。

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 世界でも多発する災害に対し、被災者のために、あらゆるセクターがどのように現場で協力関係を築くことができるのかということを考えるために互いの役割・装備等を知る第一歩となる訓練だったと思います。

(記・稲垣真梨奈)