活動報告

平成29年(2017年)7月九州北部豪雨災害の仮設住宅を訪問

平成29年(2017年)7月九州北部豪雨災害の仮設住宅を訪問させていただきました。

福岡県が発表している平成29年7月九州北部豪雨に関する情報(第159報)によると、2017年7月5日から6日にかけて福岡県と大分県を中心とする九州北部で発生した集中豪雨では、死者34名、重傷者7名、軽傷者9名、行方不明者4名の人的被害を及ぼしました。また、家屋被害は、全壊・半壊・一部損壊・床上並び床下浸水等2,486件となっています。

最近ではほとんど報道されることがありませんが、3ヶ月経ってもなお、発災当時の状態のままにあるところが少なくありませんでした。例えば、土砂崩れによって被害にあった自宅は、依然として壊れた状態のままそこにありました。決壊した川では、土嚢があるものの、流木がそのままとなっていました。専門家ではないので詳しくわからないところがありますが、民家のある場所から綺麗にするという風にはならず、次の豪雨災害に耐えれるように、調査をし、補修または補強しているため、時間がかかると言われていました。Build back betterのために時間を要しているようです。

九州北部豪雨_1九州北部豪雨_2

今回は、阪神淡路大震災以降被災地の支援を行なっているボランティア団体が仮設住宅での交流イベントを開催するのにあたり、健康相談をさせていただきました。イベントでは、具体的に、食事・マッサージ・ビンゴに加えて、お笑い芸人の訪問がありました。イベントは寒空の下で行われましたが、皆さん食べるということの楽しみを外で一緒に感じながら、そのままイベント最後まで楽しんでおられました。

九州北部豪雨_3

住民さんの多くはやはり高齢者で、すでに疾患を抱えておられる方がほとんどでした。健康相談では、緊急を要するような症例はなく、血圧130台の方が数人いましたが、すでに受診をされ、内服されているとのことでした。特に冬季は、入浴時に見られるような寒暖差による血圧の急激な変動に注意するように伝えると「そうそう、寒いから暖房つけるようにしてる」と言ったようにすでに自分の健康を維持するように意識している人がいました。その例として、運動することが大切だと感じて、毎朝散歩されているという方もいました。ただ、冬を迎え、「コタツから動かなくなりそう」と言った声や、農業が土砂災害でできなくなった人もおり、活動量が低下していくことが考えられます。仮設住宅内ではすでに、自治会長さんを初めとして互いに声を掛け合っており、住民さんからは「悲しんでもしょうがいない、前を向かなきゃ」といった声が上がっていましたが、「皆さん(NGOを始めとするボランティア)が、来てくれると外に出ようと思えるのでまた来て欲しい」とおっしゃっていました。

被災地等におきまして、救援や復興支援などの活動に尽力されている方々に深く敬意を表しますとともに皆さまの安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 (記・稲垣真梨奈)